富山県の山城・城跡

長沢東城(家老屋敷城)

富山県富山市婦中町長沢(旧:婦中町)

 伝承から「家老屋敷」とも言われます。その名前の示す通り、方形で広い削平地が連なり、居住性が高い山城跡です。長沢西城と合わせて「一城別郭」と見るべきでしょう。
 南側の登山口には内枡形虎口を設けて守りを固めていますが、北側の尾根沿いの守りは全くと言っていいほどありません。城郭ではなく、寺院遺構の可能性も指摘されている。
(撮影2009年12月)

>>長沢城へのルート

長沢城案内板
長沢東城の北入口にある案内板

長沢東城城郭図
案内板の城郭図(以下、この図面上の記号で説明していきます)

長沢東城本丸
案内板では「本丸」とされるG郭。自然的削平地という感じです。
事実『富山県中世城館遺跡総合調査報告書』の城郭図では、ここは郭になっていません。
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長沢東城F郭
「二の丸」とされるF郭。尾根を削って作られていますね。
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長沢東城E郭
E郭を北側から見る。かなりの広さがあります。

長沢城D郭
こちらはD郭(Googlemap ビュー

長沢東城枡形虎口
城跡の南に位置する枡形虎口。
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長沢東城
虎口空間から、A郭に向かう登り道。

長沢東城土塁
D郭の東側にある土塁跡。尾根を利用しています。

長沢城
さて、D郭からA郭に入っていきましょう。

長沢東城A郭
城内で一番広い空間、A郭です。その広さ50m×75m。
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長沢東城B郭
A郭の南側に突き出るように存在するB郭。
虎口を見下ろす位置にあります。

長沢東城土塁跡
A郭の西端にある土塁跡。

長沢東城切岸
A郭北側の切岸。

長沢城土塁跡
F郭の西側斜面に存在する土塁跡。